投資初心者がNISAでオルカン投資を始めて1年が経ちました。
1年間ひたすら積み立てて、投資する前から思っていたとおりな事と思わぬことがありました。
この記事ではオルカンを1年間積立投資しての成果と感想をお話しします。
オルカンって何?
オルカンとは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称で、三菱UFJアセットマネジメントが提供しているインデックスファンド(市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託)です。
連動する指数はMSCI Inc.が開発した株価指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」で、この指数は23年9月末時点で23の先進国の株式が89.3%、24の新興国の株式が10.7%を占めています。
全世界株式(オールカントリー)の名の通り、この投資信託1本で世界全体の株式に分散投資できる商品です。
オルカン投資1年の運用成果
新NISAが始まる前の2023年10月から旧つみたてNISAでオルカンへの投資を始めました。
現在(2024年9月11日)の投資元本は130万円です。
投資元本130万円にたいして、現在(24年9月11日)は+60,101円(+4.62%)となっています。
直近の株安と円高で含み益が少なくなっていますが、ピーク時は+10%を超える含み益でした。
ピーク時からは含み益が減っていますが、積立投資を始めてから一度もマイナスになっていないですし、仮にこれからマイナスになってもオルカン以上に分散投資のできる投資信託は存在しないので、これからもNISAで積み立てを継続していきます。
オルカン投資を1年やってみての感想
オルカン投資を1年やってみた感想ですが、実際にやってみて思っていたとおりだったことが1点、思っていたのと少し違った点が2点あります。
思っていたとおりだった点:圧倒的に楽!!
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))をはじめとした指数連動型インデックス投資は、圧倒的に楽な投資手法です。
個別株投資では、企業分析や投資先の選別に多くの時間と労力がかかります。
オルカンは23の先進国と24の新興国の約3000銘柄、世界の企業株式の85%に分散投資できるため、ほとんど手間をかけずに分散投資できます。
オルカンの内容を個別株で再現しようとすれば、嫌になる手間と初期資産が必要になるでしょう。
さらに、対象指数に合わせて自動的にリバランス(銘柄入れ替え)が行われるため、成長が鈍化した国の割合を減らし、成長著しい国の割合を増やすといった調整も自動で行われます。これにより、世界経済が成長する限り、安心して投資を続けられます。
実際、直近(24年9月)のリバランスでは、中国の割合が減少し、好調なインドの割合が増加しています。
思っていたことと違った点:為替の影響が思っていたよりも大きい
オルカンは円で投資できる国内の投資信託ですが、その資産のほとんどがドルを中心とした外貨建てであるため、為替の影響を大きく受けます。
投資開始前から為替リスクは理解していましたが、実際の影響は予想以上でした。
オルカンの実績を見ると、7月にピークを付けた後、株安と円高により基準価額が大幅に下落しています。
オルカンと同じ指数(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI))に連動するETF「ACWI」のチャートでは、一時的にピークまで回復する場面もありましたが、オルカンの実績は円高により下落傾向が続いています。
ドル円のレートは7月初旬のピーク時には160円前後だったのにたいし、現在は140円台と、約20円の円高が進行しています。
日本が今後も利上げを検討されている一方、アメリカは利下げを検討しているため、このドル安円高の傾向はしばらく続くと予想しています。
思っていたことと違った点:将来は豊かになるが現在は豊かにならない
オルカンをはじめとしたインデックス投資は、将来的な資産を高い確率で楽に増やすことができる投資法です。
しかし、これはあくまで将来的な資産であり、現在使えるお金は増えません。
資産形成期は、ひたすら積み立てるしかありません。
十分な資産額に達し、適切な時期になるまで、投資したお金は使えないのです。
投資にお金を回す分、現在使えるお金は減ります。ある意味では、一時的に「貧乏」になっているとも言えるでしょう。
将来だけでなく、現在の生活も豊かにしたいなら、インデックス投資だけでは足りないと考えています。
インデックス投資と高配当投資の同時投資を目指す
投資を始めた当初は、インデックス投資だけで十分だと考えていました。
確かに、インデックス投資単独でも間違いではありません。しかし、インデックス投資だけでは将来の資産は増えても、現在の生活は豊かになりません。
ボクは将来だけでなく、現在の生活も充実させたいです。
オルカンの為替リスクを軽減し、同時に現在の生活も豊かにするには、国内株式の高配当投資も同時に投資するのが賢明だと考えるようになりました。
幸い、今後のオルカンに投資しようと残していた貯金があるので、高配当の国内ETFにも投資しようと思います。
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