東証REIT指数連動ETFの違いを徹底解説!おすすめ銘柄と選び方のポイント

高配当投資
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J-REIT(リート)は現在約60銘柄ありますが、東証REIT指数という東京証券取引所に上場しているREIT全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の指数が存在します。

株式で例えるなら、TOPIXや日経平均株価のREIT版といったところです。

東証REIT指数に連動するREITに投資すれば、これ一つで日本国内すべてのREITに分散投資が可能になります。

この記事では、東証REIT指数に連動するREITをまとめて比較・解説します。


REIT(リート)とは?

REIT(リート)は「Real Estate Investment Trust」の略称で、日本語では不動産投資信託と呼ばれる金融商品です。

簡単にいうと、多くの投資家から資金を集めて、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産に投資し、その賃料収入や売却益を分配金として還元する仕組みとなっています。

なかでもJ-REITは「Japan」の頭文字を冠し、日本国内の不動産に投資するREITです。

  • 少額から不動産投資ができる
    -普通は何千万円も必要な不動産投資ですが、REITなら数万円から手軽に参加できます。
  • 分配金(インカムゲイン)が得られる
    -不動産の家賃収入などが原資となるため、比較的安定した分配金収入が期待できます。
  • 複数の不動産に分散投資
    -オフィス、住宅、物流施設、商業施設など様々な物件に投資しているので、リスクが分散されています。
  • 証券取引所に上場している
    -株式と同じように、証券会社の口座があれば、リアルタイムで売買ができます。

東証REIT指数に連動するREITは全10銘柄

2025年6月時点で、東証REIT指数に連動するREITは10銘柄あります。

値動きに関しては、同じ指数に連動するため、どの銘柄もほぼ差がありません。

以下は、信託報酬率(運用コスト)が低い上位5銘柄のチャート比較です。ご覧のとおり、値動きにほとんど違いはありません。

出典:TradingView(トレーディングビュー)

分配金利回りも同様で、ほぼ同じ水準です。

銘柄コード名称信託報酬率(税込)分配金利回り(25年6月時点)
1597MAXIS Jリート上場投信0.1595%4.50%
2556One ETF 東証REIT指数0.1705%4.38%
1343NF・J-REIT ETF0.1705%4.52%
1476iシェアーズ・コア JリートETF0.1705%4.47%
1488iFreeETF 東証REIT指数0.1705%4.47%

「値動きも分配金利回りもほぼ同じなら、どの銘柄を選べばいいの?」

…と悩むかもしれません。

そこで、信託報酬率・売買単位・分配金支払い月の3つのポイントで比較します。


1. 信託報酬率

東証REIT指数連動型REITのうち、下記の5銘柄は信託報酬率が特に低く、コスト面で有利です。

  • 【1597】MAXIS Jリート上場投信
  • 【2556】One ETF 東証REIT指数
  • 【1343】NF・J-REIT ETF
  • 【1476】iシェアーズ・コア JリートETF
  • 【1488】iFreeETF 東証REIT指数

それ以外はコストが高いため、基本的におすすめしません。

銘柄コード名称信託報酬率(税込)備考
1597MAXIS Jリート上場投信0.1595%信託報酬率最安
2556One ETF 東証REIT指数0.1705%
1343NF・J-REIT ETF0.1705%
1476iシェアーズ・コア JリートETF0.1705%
1488iFreeETF 東証REIT指数0.1705%
1345上場インデックスファンドJリート隔月分配型0.330%信託報酬率最高

信託報酬は運用会社に支払うコストです。同じ指数であれば、信託報酬率の差がそのままリターンの差につながります。

例えば信託手数料シミュレーションで、最安値(1597)と最高値(1345)を比べてみました。

シミュレーション条件

  • 投資金額:100万円(初回一括)
  • 年利:4.0%想定
  • 運用期間:30年

結果

  • 1597(信託報酬率0.1595%):309万円
  • 1345(信託報酬率0.330%):294万円

なんと、30年で約15万円の差がつきます。

なお、1597以外の4銘柄(信託報酬率同一)では、同条件で1万円ほどしか差がないので、ほぼ誤差の範囲です。

結論:東証REIT指数に連動するREITは、信託報酬率が低い5銘柄から選ぶのがおすすめ。最安値を重視するなら1597です。


2. 売買単位

少額から投資したい場合は売買単位も重要です。

信託報酬率が低い5銘柄のうち、1476・1488は1口から購入可能。

他の3銘柄は10口単位となっています。

銘柄コード名称信託報酬率(税込)売買単位
1476iシェアーズ・コア JリートETF0.1705%1口
1488iFreeETF 東証REIT指数0.1705%1口
1597MAXIS Jリート上場投信0.1595%10口
2556One ETF 東証REIT指数0.1705%10口
1343NF・J-REIT ETF0.1705%10口

売買単位が小さい銘柄を選びたいなら、1476か1488が有力候補です。


3. 分配金支払い月

東証REIT指数連動型REITは、同じ指数に連動しながらも分配金の支払い月が銘柄ごとに異なります

銘柄コード名称信託報酬率(税込)分配金支払い月
2556One ETF 東証REIT指数0.1705%1・4・7・10月
1343NF・J-REIT ETF0.1705%2・5・8・11月
1476iシェアーズ・コア JリートETF0.1705%2・5・8・11月
1597MAXIS Jリート上場投信0.1595%3・6・9・12月
1488iFreeETF 東証REIT指数0.1705%3・6・9・12月

自分のポートフォリオを見て、「この月は配当が少ない」と感じる月に合わせて銘柄を選ぶと、毎月分配金が受け取れるポートフォリオを作れます


まとめ:東証REIT指数ETFの比較ポイント

東証REIT指数に連動するREITは、値動き・分配金利回り・リスクがほぼ同じです。

一番の違いは信託報酬率・売買単位・分配金支払い月

コスト重視なら1597、なるべく小口で買いたいなら売買単位が1口からの14761488となります。

分配金支払い月は銘柄それぞれで違うので、受け取りたい分配金のタイミングに合わせて、最適なREIT を選んでみてください。

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