本家SCHDの6月分配金が減配でも心配無し―年間ではしっかり増配中!

高配当投資
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「SCHDが減配した」とSNSや投資家の間で話題になっています。

高配当ETFとして人気のSCHD(シュワブ米国配当株式ETF)。2025年6月の分配金が前年より減ったことで不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

実際はどうなのか、これまでの分配金データで詳しく解説します。


SCHDの基本情報と魅力

  • 上場日:2011年10月20日
  • 対象指数:ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス
  • 組入銘柄数:100銘柄
  • 分配金利回り(過去5年平均):3.52%
  • 分配回数:年4回(3月、6月、9月、12月)

SCHDが連動する指数は、連続増配10年以上の米国優良企業から選定され、企業規模や流動性、配当利回り、財務健全性も重視されています。

つまり「高配当の安定性・増配期待・財務健全性」を兼ね備えた米国株ETFです。

当ブログでは、SCHDを投資対象とする投資信託「SBI・SCHD」に投資しています。


SCHDが「減配」と騒がれる理由

騒動のきっかけは、2025年6月度の分配金が前年より減少したこと。

  • 2024年6月度分配金:$0.2747
  • 2025年6月度分配金:$0.2602(前年同期比:-5.28%

数字だけ見るとたしかに減配に見えますが、ここだけで悲観するのは早いです。


年間トータルでは増配が続いている

分配金は「単発」ではなく年間トータルで見ることが大切です。

3月と6月分を合計した過去5年の推移を見てみましょう。

3月6月合計増減率
2021$0.1675$0.1798$0.3473
2022$0.1725$0.2346$0.4071+17.2%
2023$0.1988$0.2215$0.4203+3.2%
2024$0.2036$0.2747$0.4783+13.8%
2025$0.2488$0.2602$0.5090+6.4%

見てのとおり、「6月単体」では減配ですが、3月と合算すると2025年も前年より+6.4%の増配となっています。

6月度分だけ切り取れば前年から減配していますが、トータルでは増配が続いているということです。


6月分配金が減った理由は?

では、なぜ6月分配金だけが前年より減ったのでしょうか。

考えられる要因として、

  • 分配タイミングのずれ
    :四半期ごとの分配金は、企業からの配当受取時期やETFの運用上の都合で前後することがあり、3月・6月・9月・12月のバランスが毎年ぴったりとは限りません。 特にSCHDは3月度の分配金が年間通して一番少ない傾向にあります。
    実際に、2025年も「3月が少なく、6月で増えている」という例年通りのパターンです。
  • 構成銘柄の一時的な配当減少や変動
    :一部銘柄で配当が減少・見送りとなった場合、特定の月だけ減ることもあります。
  • リバランスの影響
    :指数の定期見直しによる銘柄入れ替えで、一時的に分配金が変動することがあります。

つまり、単発の分配金だけを切り取って減配と判断するのは早とちりで、年間トータルでどうなっているかが本質です。


今後の利回りや投資判断は?

SCHDは「高配当かつ成長性が高い」ことで日本人投資家にも人気。

今回の6月減配で一時的にSNS等で不安の声も見られましたが、分配金は年によって一時的に増減することも多く、長期では増配傾向が続いています

今後も「年間トータル」で増配が続くかどうか、分配金推移と構成銘柄の業績に注目していけば十分です。


まとめ:6月減配でも心配しすぎないでOK

  • 2025年6月の分配金は前年より減ったが、3月と合算すれば年間増配は継続中
  • 長期投資を前提とするなら「年間の増配傾向」に注目することが大切
  • SCHD投資家も慌てて売却する必要はない

分配金の一時的な上下に一喜一憂せず、長い目で「増配の流れ」を見守ることが大切です。

当ブログでも、SBI・SCHDへの投資を続けていきます。

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