日経高配当株50ETF399A新登場!1489との違いを徹底比較

高配当投資
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2025年7月24日に、「上場インデックスファンド日経平均高配当株50(証券コード399A)」が新たに上場します。

既存の「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(証券コード1489)」と同じく、日経平均高配当株50指数に連動するETFです。

本記事では、両ETFの特徴を比較し、それぞれのメリットや選び方について丁寧に解説します。

コスト重視か、分配頻度や運用の安心感重視か、あなたに合ったETF選びの参考にしてください。


両ETFの基本スペック比較

項目上場インデックスファンド日経平均高配当株50(399A)NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)
運用会社日興アセットマネジメント野村アセットマネジメント
ベンチマーク日経平均高配当株50指数日経平均高配当株50指数
信託報酬(税込)年率0.165%以内年率0.308%
分配回数(決算月)年2回(4月・10月)年4回(1月・4月・7月・10月)
売買単位1口1口
NISA対応成長投資枠対象成長投資枠対象
上場日2025年7月24日2017年2月10日

両ETFは同じ指数、日経平均高配当株50指数に連動するので、ETFの中身は同じでリターンも似通ってくるはずです。

日経平均高配当株50指数
日経平均株価の構成銘柄(東証プライム上場225銘柄)のうち、5月末時点で予想配当利回りが高い50銘柄で構成された指数

そんな中で両ETFの大きな違いは信託報酬率(コスト)と分配回数の違いです。


信託報酬(コスト)の違い

最大の違いは「信託報酬(コスト)」にあります。

信託報酬とは、ETFや投資信託を保有している間に投資家が負担する運用管理費用のこと

新しく上場する399A(上場インデックスファンド日経平均高配当株50)は、年率0.165%以内(税込)と、国内の高配当株系ETFの中でもトップクラスの低コストです。

一方、既存の1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)は、年率0.308%(税込)と、399Aに比べて約2倍のコストがかかります。

ETFは長期投資であればあるほど信託報酬の差が最終的なリターンに大きく響いてきます。

コストを抑えて効率よく資産を増やしたい人には、信託報酬の低い399Aは魅力的な選択肢でしょう。


分配回数の違い

分配金の回数もETF選びのポイントの一つです。

399Aは「年2回(4月・10月)」の分配です。これは多くの日本企業の決算期に合わせたものとなっています。

一方、1489は「年4回(1月・4月・7月・10月)」の分配で、よりこまめに分配金を受け取りたい方には向いています。

ただし注意点として、1489の分配金は4月・10月に多く、1月・7月はかなり少なめです。たとえば2024年の分配金は以下の通りです。

決算月分配金(1口あたり)
1月5円
4月30円
7月5円
10月38円

年4回の分配といっても金額は均等ではなく、実質的には年2回(4月と10月)がメインとなっている点は覚えておきましょう。


新ETF399Aが1489に勝てないもの:純資産総額と運用歴

399Aはコスト面で圧倒的な強みがありますが、純資産総額と運用歴においては1489に及びません

1489の純資産総額は3,631.9億円(2025年7月17日時点)と、国内の高配当株系ETFでトップ、全国内ETFの中でも上位5位に入る規模です。

また、2017年2月10日に上場しているので、すでに8年以上の運用実績があります。

純資産総額が大きいと、売買が成立しやすく(流動性が高い)、上場廃止や繰上償還(強制終了)のリスクが小さくなるというメリットがあります。

長期にわたって安定して運用されてきた実績は、投資家にとって安心感を与えてくれる要素です。

一方、新しく登場する399Aは、純資産や運用実績はこれから積み上げていく段階です。

投資する際は、運用状況や純資産の推移にも注目し、十分な規模・実績ができるまで注意深く見守る必要があります


どちらを選ぶべきか?コスト重視なら新ETF(399A)、分配頻度・安心感重視なら既存ETF(1489)

両ETFは連動する指数が同じなので、基本的なリターンや値動きもほぼ同じです。

選択の基準は「コストの安さ」か「分配金の受取頻度・運用の安心感」か、自分が重視したいポイントで考えましょう。

  • コスト重視・効率重視なら、399A(上場インデックスファンド日経平均高配当株50)
  • 分配金をより細かく受け取りたい、または純資産の大きさ・運用歴から来る安心感を重視したいなら、1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)

ご自身の投資スタイルやライフプランに合わせて選ぶのがおすすめです。


まとめ:ETF選びは「コスト」「分配スタイル」「安心感」で

どちらのETFも、日本の高配当株50銘柄に分散投資できる点は共通していますが、信託報酬(コスト)・分配回数・純資産総額や運用歴による安心感が、最大の違いとなります。

当ブログでは、これまで高配当株投資の一つとして1489に投資してきました。

ただ、今回新たに登場した399Aは、信託報酬が1489の約半分と圧倒的に低コスト。今後の追加投資については、399Aへの乗り換えを考えています。

もちろん、新規ETFゆえに「本当にしっかり運用されるか」「純資産総額が順調に増えるか」といった不安はありますし、もしかしたら1489が対抗して信託報酬を引き下げる動きが出てくる可能性もゼロではありません。

そうしたリスクや不安も理解した上で、現時点で最も低コストで日経高配当株50指数に投資できる399Aに乗り換えようと思います。

失敗した場合でも、それはそれでブログのネタになるので前向きに楽しむつもりです。笑

みなさんもぜひ、ご自身の投資目的やスタイルに合わせて最適なETFを選び、自分に合った資産形成を目指していきましょう。

追記:2025年7月24日の上場と同時に399Aに投資を始めました!

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