当ブログではインデックス投資の他に、配当金(分配金)収入を目的とした投資も始めましたが、その一つとして、東証版DGROであるiシェアーズ 米国連続増配株ETF(2014)に50万円投資しました。
今後は月々一定額を積み立てながら、下落したときにスポット買いをするスタンスでいくつもりです。
この記事では、
- 東証版DGRO「2014」の運用成果(月一更新)
- 2014(DGRO)の特徴
- 他のETF(VIGとVYM、SCHD)と比較した上で投資を決めた理由
について書いていきます。
東証版DGRO「2014」の運用成果(24/10/21更新)
保有日数:17日
取得価額:519,964円
評価損益:639円(+0.12%)
買付日 | 取得価額 | 口数 | 平均取得価額 | 合計口数 |
24/10/15 | 244.0 | 1,480 | 244.0 | 1,480 |
24/10/16 | 242.0 | 590 | 244.0 | 2,070 |
24/10/28 | 245.9 | 61 | 244.0 | 2,131 |
東証版DGRO「2014」ってどんなETF
設定日:2024年1月17日
純資産額:62.47 億円(24/11/8時点)
信託報酬:年0.121%程度
分配金利回り:-%(データなし)
対象指数:モーニングスター米国配当グロース指数(DGRO)
分配回数:年4回(決算日2月、5月、8月、11月の各9日)
2014の正式名称はiシェアーズ 米国連続増配株ETFで、2014は証券コードになります。(以下2014で呼称を統一)
2014は東証版DGRO(iシェアーズ・コア配当グロースETF)であり、大元のDGROはアメリカで上場され、モーニングスター米国配当グロース指数に連動するETFです。
このETFは、アメリカの大手資産運用会社BlackRockが運用しています。
日本ではあまり聞かないマイナーなETFですが、いろいろ調べた結果、可能性を感じて投資しました。
東証版DGRO「2014」の3つの特徴
2014の大元であるDGROの主な特徴は3つあります。
- 最低でも過去5年以上連続増配している企業に投資
増配を続ける企業は多くの場合、業績が好調です。好調な業績は株価上昇につながるため、分配金だけでなく値上がり益も期待できます。 - 配当性向(企業が稼いだ利益のうち、株主に配当として支払う割合)が75%未満の企業が条件
配当性向が高いと投資家への還元は多くなりますが、自社の成長に投資できる資金が減少します。
自社成長への投資ができないと、将来的に株価上昇や増配が止まる可能性があるため、この基準が設けられたと考えられます。
個人的には配当性向75%でも高いように感じますが、これについては後ほど構成銘柄上位10社の配当性向を確認して検討します。 - 配当利回り上位10%を構成銘柄から除外
配当利回りは「1株当たり配当金 ÷ 株価 × 100」で算出されるため、配当金が増加していなくても株価が下落すれば配当利回りは上昇します。
このルールは、単に株価下落によって配当利回りが上昇した企業を排除するためのものです。
東証版DGRO「2014」のセクター比率と構成銘柄
2014の大元であるDGROのセクター構成は、金融と情報技術、ヘルスケアの上位3セクターで50%以上を占めています。
下のグラフはBlackRock社が提供するデータを基に作成したものです。
金融と情報技術セクターは株価変動が大きい傾向にありますが、ヘルスケアなどの製薬・医療関連の安定したディフェンシブセクターも多く含まれており、バランスの取れたセクター構成となっています。
2024年10月17日時点での構成銘柄上位10社は以下の通りです。
調べてみると配当性向75%を超える企業が上位10社のうち3社ありますが、これは今後の構成銘柄見直しのときに外されるのでしょうか?
この辺りは今後の動きを見ていきたいと思います。
東証版DGRO「2014」に投資した理由
円で投資できる米国連続増配株ETFにはDGROの他に、VIGがSBI証券から投資信託があります。
また、高配当ETFでありながら増配率も高いVYMとSCHDも、SBI証券と楽天証券から投資信託として提供されています。
投資をする前にDGROとVIG、VYMとSCHDの4つが候補でしたが、最終的にDGROに投資した一番の理由は、分配金を含めたトータルリターンが比べたときに一番だったからです。
DGROとVIG、VYM、SCHDで比較したときに、DGROのトータルリターンが一番だった
分配金利回りと増配率を見ると、高配当株ETFであるSCHDがどちらも1番、DGROはどちらも3番とパッとしません。
分配金利回り(24年10月時点)
1位 SCHD:3.48%
2位 VYM:2.84%
3位 DGRO:2.16%
4位 VIG:1.70%
楽天証券は、24年9月27日に国内で初めてSCHDに投資できる商品を設定しました。
SCHDは分配金利回りと増配率がともに高く、その人気ぶりから純資産額がすでに100億円を突破しています。
分配金利回りと増配率だけを見るとSCHDへの投資が最適に思えます。
しかし、分配金と株価上昇を合わせたトータルリターンではDGROが最高でした。
下のチャートは、最も新しいETFであるDGROの設定日(2014年6月10日)から2024年10月18日までの結果を示しています。
上からDGRO、VIG、SCHD、VYMの順です。
投資の主な目的は定期的な分配金の受け取りですが、トータルリターンも重視したいため、DGROに連動する「2014」への投資を決めました。
今後もトータルリターンで他を上回れるかは不確実ですが、期待を寄せています。
分配金に関しても、今後の増配で取得単価に対しての利回りが3%、4%と上がっていくはずです。
分配金を含めたトータルリターンがS&P500を上回っている。
DGROとS&P500のパフォーマンスを比較したところ、驚くべきことに、DGROのトータルリターンがS&P500を上回っていたのです。
継続的な増配は企業の財務健全性と成長性を示す指標となり得るため、長期的には市場平均を上回るパフォーマンスにつながる可能性があります。
全世界に分散した投資はオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))でやっているので、世界一の経済大国であるアメリカへの投資比率を高めるという意味でも、DGROに投資しています。
東証版DGRO「2014」についてのまとめ
〇DGRO(iシェアーズ・コア配当グロースETF)はモーニングスター米国配当グロース指数に連動するETFで、アメリカの大手資産運用会社BlackRockが設定している。
〇過去5年以上連続増配している企業に投資していて、将来もらえる分配金と株価上昇によるトータルリターンが期待できる。
〇東証に上場しているETFなので、どこの証券口座でも取引できる。
〇同じ日本円で投資できる米国ETFであるVIGとVYM、SCHDと比較したときに、設定来のトータルリターンが一番高いのがDGROだった。
〇S&P500と比較したとき、DGROが上回っている。
投資成果に関しては月一で更新していきます。
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