「高配当株に投資したいけど、個別株選びは難しい…」
そんな悩みを持つ方に人気なのが高配当株ETFです。
今回は、その中でも分配金利回りが高い「ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均高配当株５０指数連動型上場投信（コード：1489）」を徹底解説。
実際の投資成績や分配金推移も公開し、購入を迷っている方の判断材料になる情報をまとめました。
【1489】ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均高配当株50指数連動型上場投信とは？
- 上場日：2017年2月13日
- 銘柄コード：1489（以下「1489」と表記）
- 愛称：NF日経高配当50ETF
- 対象指数：日経平均高配当株50指数（トータルリターン）
- 純資産額：3,543.4億円（2025年6月4日現在）
- 信託報酬：年0.308％（税込）
- 分配金利回り：3.84％（2025年6月4日現在）
- 組入銘柄数：50
- 分配回数：年4回（1月・4月・7月・10月の各7日）
1489は日経平均高配当株50指数に連動する日本の高配当株ETFです。
この指数は、日経平均株価の構成銘柄（東証プライム上場225銘柄）のうち、5月末時点で予想配当利回りが高い50銘柄で構成されています。
つまり、日本株の中でも株主還元に積極的なエリート企業だけを厳選したETFと言えます。
【1489】NF日経高配当50ETFのセクター比率と上位構成銘柄
1489は高配当の大型株を中心に構成されています。
2025年5月時点の上位10銘柄は以下の通りです。
また、セクター別では「銀行業」「鉄鋼」「海運業」など、景気敏感株の比率が高い点が特徴です。
景気の動向によって影響を受けやすいETFと言えるため、値動きの幅も大きくなりやすいです。
【1489】NF日経高配当50ETFの特徴とパフォーマンス
当ブログでは25年5月時点で、分配金利回りが3％を超えている日本高配当株ETFをまとめて記事にしています。
1489について、記事のデータを一部引用しながら、1489がどういったETFなのか紹介していきます。
1489の特徴は大きく2点です。
- 分配金は高利回りだがブレが大きい
- 株価の値動きも大きい
分配金は高利回りだがブレが大きい
2025年5月時点で分配金利回りが3％を超える日本高配当株ETFは6本ありますが、その中で1489は2位の高利回りを誇ります。
| 順位 | ETF（銘柄コード） | 平均分配金利回り（過去5年） |
|---|---|---|
| 1 | GXスーパーディビ（2564） | 5.02％ |
| 2 | NF日経高配当50（1489） | 4.54％ |
| 3 | NF日本株高配当70（1577） | 3.88％ |
ただし、景気敏感株の割合が高いことから、年度ごとの分配金額には大きなブレがあります。
| 年度 | 年間分配金 | 増減率(前年比) | 利回り（前年末株価比） |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 78円 | +11.0% | 4.05％ |
| 2023年 | 70.27円 | -1.6% | 4.85％ |
| 2022年 | 71.40円 | +52.1% | 5.81％ |
| 2021年 | 46.93円 | +21.6% | 4.69％ |
| 2020年 | 38.60円 | -13.5% | 3.32％ |
| 2019年 | 44.63円 | +7.1% | 4.09％ |
| 2018年 | 41.67円 | – | 3.03％ |
コロナショックで2020年は減配となりましたが、2022年には大幅な増配となるなど、高利回りを維持しつつも景気によるブレが大きいのが特徴です。
株価の値動きも大きい
1489の2020年～2025年5月19日までの年率リターンは、日本高配当株ETFの中で1位です。
| 順位 | ETF（銘柄コード） | 年率リターン |
|---|---|---|
| 1 | NF日経高配当50（1489） | 13.36％ |
| ベンチマーク | TOPIX（1306） | 9.82％ |
一方で、株価が大きく下落する場面では最大ドローダウンが最下位（＝下落幅が最大）という欠点もあります。
| 順位 | ETF（銘柄コード） | 最大ドローダウン |
|---|---|---|
| 1 | GXスーパーディビ（2564） | -19.58％ |
| ベンチマーク | TOPIX（1306） | -29.6％ |
| 6 | NF日経高配当50（1489） | -30.92％ |
リスクもリターンも大きいETFと言えるでしょう。
【1489】NF日経高配当50ETFはどんな人に向いている？
1489は高利回りが狙える一方で、安定性には欠けます。なので、高いリターンのためには高いリスクを受け入れられる人に向いているでしょう。
- キャピタルゲイン（売却益）とインカムゲイン（配当収入）のどちらも大きく狙いたい
- 高利回りのためには、大きな株価の値動きも、分配金の不安定さも受け入れられる
【1489】NF日経高配当50ETFの実際の運用記録（2025/6/3時点）
当ブログでは、2025年5月30日から新NISAの成長投資枠で1489への投資をスタートしました。
今後も分配金の受取額や運用状況を記録していきます。
投資記録
- 保有日数：5日
- 取得価額：102,195円
- 評価損益：-225円（-0.22％）
| 買付日 | 取得単価 | 口数 | 平均取得単価 | 合計口数 |
|---|---|---|---|---|
| 25/05/30 | 2,271 | 45 | 2,271 | 45 |
分配金履歴
| 受取日 | 分配金額 | 口数 |
|---|---|---|
| – | – | – |
まとめ：日本高配当株ETF「1489」はリスクとリターンのバランスを見極めて活用しよう
1489は、高い分配金利回りと値上がり益の両方を狙える日本高配当株ETFの代表格です。
ただし、景気の影響を受けやすく、分配金や株価のブレが大きい点には注意が必要です。
個別株投資の手間を省きたい方や、配当収入を重視したい方は、ぜひご自身のポートフォリオの選択肢として検討してみてください。
1つのETFだけでは不十分な場合でも、複数のETFを組み合わせることで弱点をカバーすることが可能です。
当ブログでは1489の弱点をカバーするために、同じ日本高配当株ETFである【1494】One ETF 高配当日本株にも投資しています。
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