日経平均高配当株50指数の銘柄入れ替えが2025年6月13日に発表されました。
新しい構成銘柄は6月30日から反映されます。
この記事では、2025年の日経平均高配当株50指数の銘柄入れ替え内容を解説し、同指数に連動する今後の【1489】NF日経高配当50ETFの投資判断について考察します。
日経平均高配当株50指数とは?
日経平均高配当株50指数は、日経平均株価(東証プライム上場225銘柄)のうち、5月末時点で予想配当利回りが高い上位50銘柄で構成される株価指数です。
構成銘柄の入れ替えは年1回(6月末)で、機械的に選定・入れ替えが行われます。
入れ替えルール(概要)
- 5月末時点の日経予想配当利回りが高い銘柄を定期見直しルールに基づき選定
- 日経平均から除外された銘柄は臨時に除外。ただし原則45銘柄未満になるまで都度補充はせず、次の定期見直しで50銘柄に戻す
日経平均プロファイルより引用
2025年の日経平均高配当株50指数・銘柄入れ替え
下の画像は6月13日に日本経済新聞社が発表した2025年の銘柄入れ替え一覧です。

今回は7銘柄が新規採用、6銘柄が除外されました。
2024年10月に途中除外されたDIC(4631)により49銘柄になっていた指数は、今回の定期見直しで50銘柄に復帰しました。
注目ポイント1:無配転落の日産自動車(7201)が除外
2025年3月期決算で無配を発表した日産自動車(7201)が除外されました。
日産は業績不振が続いており、無配発表を受けての除外は当然の流れと言えます。
個別株で保有していた場合は損切り必至ですが、指数投資であれば自動的に除外されるため、リスク管理がしやすい点がメリットです。
注目ポイント2:三菱UFJ(8306)、東京海上HD(8766)も除外
除外されるのは無配転落した銘柄だけではありません。
今回は三菱UFJ(8306)や東京海上HD(8766)といった優良株も除外されています。
これは、株価上昇によって配当利回りが相対的に低下したためです。
【5月末時点配当利回り】
- 三菱UFJ(8306):3.45%(1株配当70円/5月末終値2,025.5円)
- 東京海上HD(8766):3.43%(1株配当210円/5月末終値6,112円)
両社とも増配に積極的ですが、株価上昇が配当利回りの低下を招き、上位50銘柄から外れる結果となりました。
高配当株指数は、株価上昇による「配当利回りの低下」で優良株が外れる弱点があります。
なお、これらの銘柄に投資したい場合は、指数投資だけでなく個別株でも保有するのがおすすめです。
(当ブログでも三菱UFJを200株、東京海上HDを50株保有中です)
日経平均高配当株50指数(1489)に今後も継続して投資
当ブログでは、日経平均高配当株50指数に連動するETF「【1489】NF日経高配当50ETF」に投資しています。
今回の入れ替えで「優良株であっても株価上昇が配当利回りの低下を招き、除外されることがある」という弱点は改めて認識しましたが、投資は継続する方針です。
その理由は、1489が2017年2月13日の上場以来、安定した実績を残しているからです。
下のチャートは、1489・日経平均株価・S&P500のトータルリターン(配当込)の比較です。
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コロナショックなど難しい局面もありましたが、1489は現在(25年6月14日時点)、日経平均株価やS&P500を上回るトータルリターンを記録しています。
指数への投資の魅力は、個別銘柄の選定やタイミングに悩まず、淡々と積立を継続できる点です。
これまでの実績と今後の成長性を信じて、今後も日経平均高配当株50指数への投資を続けていきます。
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